車中泊のトイレ事情
キャンピングカーにトイレは必須
道の駅やRVパークにはトイレがあるので普段は不要と思われがちですが
・大雨や強風のとき
・深夜に女性が外のトイレに行くのは危険なとき
・公園やキャンプ施設で汚れたトイレしかないとき
など、車内トイレがあって良かったと思うことは多いです
経験でいうと、那須登山の前乗りしたとき、鈴鹿でF1観戦したとき、長岡の花火を見に行ったときなど
トイレがなければ車中泊に躊躇するシチュエーションでした
トイレの種類(処理方法別)
処理方法で大別すると三種類
ブラックタンク方式
薬品や水で洗浄した汚水を貯めておいて、RVパーク等のダンプステーションや自宅のトイレ、汚水桝等に流します
ひと昔前は主流の方式で、上級車種には標準で備え付けられていました
戸建てで汚水桝に直接流せる場合はイイのですが、マンションだと汚物タンクを家の中で運んでトイレに流して洗浄するのが面倒
簡易トイレ方式
介護用のポータブルトイレにペット用シーツ等を敷いて、排せつ後は家庭用ゴミとして廃棄します
我が家はこれを使っていました、「小」に限ればけっこう使えます
ラップポン方式
ラップポンが代名詞になっていますが、特殊フィルムと凝固剤で排泄物を密閉して家庭用ゴミとして廃棄するもの
本体もランニングコストも高価なのが難点
ドイツ製のラップポン「Loo Seal – ルーシール」を購入
ラップポン方式も種類が増えてきました
ナッツRVでドイツ製の「Loo Seal – ルーシール」の取扱いを開始したので
クレアにはこれを使うことに決めました
決め手は
・比較的リーズナブル 118,800円(税込)
・脚を畳んでコンパクトに収納できる
・充電式でコンセントが無くても使用可能(災害時やキャンプなどでも便利)
3色どれにするか迷ったのですが
ホワイトは如何にもトイレッぽい(トイレですから(^_^;))
シルバーは工業製品ぽい(ラップポン風)
ということでグレーにしました
実際はブラウンにも見える良き色です
開封の儀
この専用フィルムは、細菌やバクテリア、ウイルスも通さないので衛生的
環境先進国ドイツ製らしく生分解性フィルムを使っています
生分解性フィルムは保管に注意
開封しただけでは分解は進まないと思いますが、水分や有機物を入れると分解が始まるので防臭性を保つのは1週間
暑い夏は分解が早まるので2日くらいで廃棄するよう説明書に記載がありました
ここはキャンピングカー旅用としては想定外でした
1週間以上廃棄できないときはBOS素材の防臭袋に入れて保管した方が良さそうです
ランニングコスト
フィルムライナー30回分 2,310円
凝固剤30回分 990円
なので110円/回になります
ラップル73.3円〜※132円/回
※BOS防臭フィルムの場合
クレサナ134円/回
と比較してもリーズナブルだと思います
使ってみる
ここの説明書の記載が不十分なのですが
このヘラはフィルムを噛ませた後、取り出して格納します
圧着して自動的にカットされます
座面の高さは?
この手のトイレの中では低い方だと思いますが
お子さんには台があった方がいいかもしれません
電源について
当初は内蔵バッテリーの無いラップルを考えていて
クレアのマルチルームにはDC12Vシガーソケットの追加設置を発注済
ルーシールに付属するアダプターはAC100V用
DCケーブルは別売りで1,320円です
但し、満充電で70~100回使えるそうなので
夫婦2人だと1日3回使っても充電無しで10日以上持つ計算です
ラップルとの比較
《キャンピングカー専用のラップポン「ラップル」との比較》
ラップルの強みは
・医療用に開発された防臭素材のBOSフィルムが選べること
(生分解性フィルムではない)
・キャンピングカーでの実績があり耐久性も証明済であること
・フィルムがAmazon等でも容易に入手可能なこと
ですね
ルーシールの消耗品は今のところナッツRVの店舗でしか入手できないので
近くに店舗が無いとちょっと不便かもしれません
内蔵リチウムイオンバッテリーについて
ルーシール内蔵のリチウムイオンバッテリー
個人的には取外して12Vで運用したいのですが
取外しは基本不可となっています
分解すると保証対象外になるでしょう
スマホと同じリチウムポリマーバッテリーかと思いますが、一年中車内に放置して大丈夫?
リチウムバッテリーに敏感なキャンピングカー乗りにとってはちょっと気になる点ではあります
説明書では収納時温度はー20℃~60℃なので一般的な使い方なら問題ないと思います