キャンピングカーの室内の基礎知識
今回はキャンピングカーの内装について説明します
ダイネット
家でいうと食事をするダイニングのことです。一般的にテーブルとソファーで構成されます。
テーブルは取り外してソファーをベッド展開できるようになっています。
ソファーはバンコンの場合、セカンドシートの座面と背もたれを反転して後ろ向きにするように工夫されています(REVOシートと呼ばれるものが有名)。
キャブコンもバンコンも後ろの座席の乗り心地は決して良くないので、せめて前向き乗車できるのが望ましいと思います。
ギャレー
家でいうとキッチンにあたります。シンクとコンロがあります。
シンク
一般的に給水と排水の2つのタンク(各々10~20L程度の持ち運び可能なポリタンクが多い)を持ち、給水タンクから電動ポンプでくみ上げて蛇口から水を出します。排水だけ45L程度の固定タンクを持つこともあり、別名グレータンクと言います。(これに対しトイレの排水タンクをブラックタンクと言います)。
温水シャワーがある場合は給水タンクも固定式の大型タンクを持つ場合が多いです。
コンロ
2口~3口のコンロが多いです。燃料はカセットガスをセットするケースが大半です、一部、プロパンガスの車種もあります。最近は固定式のコンロは設置せずに必要な時だけカセットコンロを使うことで割り切るケースも多いです。
カセットコンロであれば外にも持ち出せますし、火力も問題ないのですが、やはり毎度棚から取り出して使い終わったら収納するのは面倒かもしれません。
なお、サブバッテリーに余裕があれば、ポータブルのIHコンロもお手頃な価格で購入できるようになりました。小さなお子さんがいる場合、火を使わないので安全面でもオススメです。
バンクベッド
キャブコンに特有の運転席上部の就寝スペースです。ロフトのようなものになります。一応、上がるためのハシゴが用意されていますが、皆さんあまり使わずによじ登るようです。走行時はスライドして収納されていて、必要なときに引き出すのが一般的です。子供さんとかは取り合いになりそうですね。
マルチルーム
名前の通り、着替えに、物入に、シャワーに、トイレにとマルチに利用できる個室です。我が家は必須と考えていました。
シャワールームとして
温水シャワーは一般的にエンジンの余熱を利用して水を沸かします。シャワールームとして使う場合は、マルチルームの床に防水パンを設置します。
トイレとして
トイレは設置しない人も多いのですが、緊急時は言うまでもなく、キャンプ場や公衆のトイレが遠かったり、不潔であったり、夜中に危険であったり、大雨の時など、必要になるケースは想定以上に多いようです。
設置する場合は固定式トイレ、カセットトイレ、ポータブルトイレ等があります。
固定式トイレは水洗(専用の液体)で車体に設置したカセットタンクに流し、車外からカセットタンク(別名ブラックタンク)を外して一般のトイレに流します。
カセットタンクがトイレと一体となって必要な時に移動できるのがカセットトイレです。
ポータブルトイレは、一般的な介護用などの簡易トイレに給水パッドなどを敷いて使用するケースが多いようです。
その他
マルチルームは換気扇やFFヒーターの温風排出穴がある場合が多く、濡れた衣類やスキーなどの乾燥室としても利用できます。
シューズボックス
下駄箱です。社内は土足厳禁としている場合が多く、意外と重要だったりします。
収納庫
荷物は意外と多くなるようで、キャブコンは後部ベッドの下に車外からもアクセス可能な大型の収納庫があり、折りたたみ自転車や、サーフボード、キャンプ用品等も収納できます。また、生ゴミなど車内に置きたくないものを入れておく収納庫が車外に付いていたりします。
バンコンもベッドやソファーの下が収納庫になっているケースが多いです。他には比較的軽いものを入れるのに、上部収納庫を設置しているものもあります。
次回はオプション編です