キャンピングカーの車窓から

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エボライトとデュアルソース・エアコンシステムの違いと優劣

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キャンピングカーと家庭用エアコン

温暖化の日本においてキャンピングカーに家庭用エアコンは必須になりつつあります

場所を選ばずにエアコンを使えることは、特にペットを連れている場合は切実な問題のようです

元々は、キャンプ場などの外部電源サイトや小型発電機を使ってエアコンを稼働させていたものが、ビルダー各社の工夫により、最近、単独でも快適に稼働できるようになってきていますf:id:otoyan191:20200720192138p:plain

ナッツRVvsバンテック

私が当初ナッツRVのキャブコン「クレソンジャーニー」に魅力を感じたのは、エアコンに適した「エボライト」システムがあったからです

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一方で、いち早く家庭用エアコンを標準装備に取り入れたキャブコンの老舗バンテックはどうかというと「デュアルソース・エアコンシステム」があります

では、どちらが優れているのでしょうか?

私なりに理解したこと

「エボライト」はオルタネータで発電した電気を昇圧することによる急速充電システム

→CTEKの昇圧充電器で直流12Vを昇圧してサブバッテリーの充電効率を上げています

 

「デュアルソース・エアコンシステム」はオルタネータで発電した電気をサブバッテリを介さずに直接インバータから利用できるシステム

→サブバッテリーの充電システムではなく、発電された直流12Vをそのまま交流100Vに変換して直接エアコン等に使えます

 

そして、ナッツの上級車種であるクレアやボーダーに搭載される「エボリューション」はエボライトより更に強力な充電システムとデュアルソース・エアコンシステムの強みを併せ持っている

→具体的には発電された直流12Vを交流100V に変換(ここはデュアルソースと同じ)し22.5Aの充電器2個を使ってサブバッテリーを急速充電

さらにデュアルソースのようにエアコン等を稼働させながら同時に急速充電も行う(この場合充電器1個のみ使用)ことも可能

 

「エボライト」「デュアルソース・エアコンシステム」そして「エボリューション」の優劣は?

当然ですが、エンジンを止めた状態でのエアコン稼働時間は、サブバッテリ-が同じならば基本的に違いはありません

「エボリューション」が最強

専用充電器搭載で充電も早いし充電しながらエアコンも別ルートで使える

両方のシステムの強みを併せ持つのでこれは議論の余地はありません

残りの二つのシステムは優劣というより使用状況によると言えるのではないでしょうか

「エボライト」は長期キャラバン向き

鉛トリプルサブバッテリーだと、真夏のエアコンの連続稼働は一晩もたないくらい

しかしながら、サブバッテリーを消費しても、翌日に走行すれば昇圧充電で回復が早いということです。日々の移動が少ない時は心強いですね。

「デュアルソース・エアコンシステム」は災害時にも強い

「デュアルソース・エアコンシステム」はエンジンをアイドリングしていれば理論的には燃料が無くなるまでエアコンの連続稼働が可能

サブバッテリーを介さないのでその間はエアコンによるサブバッテリーの消費はゼロです(急速ではありませんが同時にサブバッテリーの充電も行います)

車のエンジンが発電機の代わりということですね

災害時には大きな強みになるかもしれません。

エンジンを切って稼働した場合は、翌日の回復は「エボライト」より時間がかかることになります。ソーラー充電などの併用がいいかもしれません

このシステムはエコフローのポータブル電源との相性がいいです

組合わせることでエボリューション的なシステムを構築できます

結局、理解して工夫すること

「デュアルソース・エアコンシステム」では、消費電力が大きいエアコンの立ち上げ時はエンジンをアイドリングのままにして、ある程度冷えて通常運行になったらサブバッテリーに切り替えるといいのかもしれません。

ポータブル電源が便利

電力問題につきては必要に応じてリチウムイオンのポータブル電源を追加して行くのが簡単ではあります

ゼロ近くまで電圧降下なく使いきれるのと、繰返し充電しても寿命が長いこと。

ネックだった価格も落ちてきましたし。

こちらも課題は如何に高速充電できるかですが、インバーターを通じて100Vコンセントで走行充電すれば解決も図れます

その際はエコフローのDELTAシリーズのように入力W数を可変できる機種がベストです