キャンピングカーの車窓から

キャンピングカー&バイクの旅と時々グルメ

バンテック(コルドバンクス)vsナッツRV(クレソンジャーニー)を比べてみました

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キャブコンの二大ビルダー「バンテック」と「ナッツRV」

個人的主観で両者を比較してみました

購入を検討している方への参考になれば

上級ラインは「ジルシリーズ」と「クレアシリーズ」

普及ラインは「コルドシリーズ」と「クレソンジャーニー」

の比較になりますが、上級ラインは語れるほど知識がないので、主に普及ラインの比較です

ちなみに私は3代目コルドバンクス(最新は4代目)のオーナーですが、購入検討時はクレソンジャーニーも有力候補でした

たまたまコルドバンクスに上玉の中古車が見つかったためで、比較の結果、コルドバンクスに軍配が上がった訳ではありません

コルドバンクス購入記⑦〜運命の中古車との出会い - キャンピングカーの車窓から

公平な比較に努めますがコルドバンクスオーナーが書く記事と言う前提でお読み下さい

ブロ友にはナッツRVで新車を購入された

クレアオーナーのれいパパさん、クレソンジャーニーオーナーのシンさん

もいるので、たぶんコメントしてくれると思います(←とプレッシャーをかけておく)

コメント欄も是非ご参考にしてください

ビルダーイメージ

バンテックのイメージは頑固な職人集団(いい意味で)

ネット情報ですが、創業者はもともと船舶に関わっていたとか

FRP加工はもちろん、ジルの内装はクルーザーの室内をイメージさせます

キャンピングカーのパーツって冷蔵庫とかクルーザーと共用のものが少なくありません

バンテック代表の姿はメディアでもほとんど見ることがありません

最近は広報の露木さんがユーチューブで頑張っておられます

キャンピングカーメーカー 公式チャンネル 「VANTECH TV」 - YouTube

キャンピングカーショーのブースも重厚で高級さを醸し出していてちょっと近寄り難い雰囲気

でも店舗は全くそんなことなくフレンドリーです

ナッツRVのイメージはカジュアルで先進的

トヨタにカムロードのダブルタイヤを働きかけたり、急速充電システム「エボリューション」や、最近はリチウムイオン電池搭載の「ハイパーエボリューション」も発表

代表自らメディアに出たりして宣伝上手な感じです

キャンピングカーショーのブースも開放的で技術的な説明が多く分かり易い

店舗もカジュアルな雰囲気で店員さんもバンテックより若いイメージ

ボディデザイン

バンテックは流れるようなFRP一体成型が特徴

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FRPの型は簡単に変更できないため、モデルチェンジしても基本的に外形はあまり変わりません、それだけデザインが完成されているとも言えます

一体成型のため、トップとサイドのつなぎ目もないのでシールの劣化とか水漏れ、ビビリ音や振動の懸念はゼロです(パネル方式でもほぼ心配はありませんが)

ナッツRVは断熱に優れるパネル方式が特徴

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自社パネル工場で断熱性と軽量化に優れるコンポジットパネルを生産し組み上げます

デザインはパネルのためどうしても平面を組合わせた感じになりますが、バンクベッドの部分のみFRPのため、クレアなどは押しの強いデザインになっています

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ちなみにクレソンはFRPパネル、クレアはアルミパネルで、クレアはアルミパネルのためホワイト以外のカラー展開(ブルー、レッド、シルバーなど)が可能になっています

FRPはその性質上どうしても平面に凹凸ができるため、目立たないようにホワイトが主体になります

足回り

両者ともトヨタカムロードをベースにしているので基本的な違いはありません

ガソリン、ディーゼル、2WD、4WD、シングルタイヤ、ダブルタイヤの組合せも一緒

唯一、タイヤに関してはナッツRVはシングルタイヤの場合、人気のミシュランアジリスキャンピングが選べます

キャブコンの重量問題とアジリスキャンピングの交換時期の考察 - キャンピングカーの車窓から

バンテックは理由は不明ですがこれが選べません

私の場合は中古車なので購入した販売店で装着してもらいました

実際にノーマルよりタイヤの幅がワイドになり、外形も若干大きくなるので、スピードメータの誤差も生じますが、ナッツRVが一部標準採用しているので大きな理由では無いように思います

(追記)2022年2月車検も問題なく通りました

新型カムロードは全てダブルタイヤになることから、そもそもアジリスキャンピングの採用はナッツRVもなくなります

室内レイアウト

主力であるマルチルーム+リヤ二段ベッド仕様は

「コルドバンクス」と「クレソンジャーニータイプW」になります

但し

マルチルーム+リヤエントランスの「コルドリーブス」

ペット仕様の「コルドランディ」

リヤダブルベッドの「クレソンジャーニータイプX」

マルチルーム+リヤセミダブルベッドの「クレソンジャーニータイプR」

コルドバンクス購入記④~キャブコンも捨てがたいけれど - キャンピングカーの車窓から

これらの室内レイアウトはそれぞれのビルダーにしかありませんのでこのどれかにこだわるならビルダーの選択余地はありません

私はマルチルームは必須だと考えますので、次に買い替えるなら「コルドリーブス」か「クレソンジャーニータイプR」かな

充電システム

ナッツRVが派手に「エボリューション」とか「エボライト」とか宣伝するので

初めてキャブコンを検討する人がナッツRVになびくのも良くわかります

私もそうでした

バンテックにも「デュアルソース・エアコンシステム」というのがあります

それでも走行充電の性能を比較するとナッツRVに軍配があがるでしょう

エボライトとデュアルソース・エアコンシステムの違いと優劣 - キャンピングカーの車窓から

けれどもバンテックオーナーとして走行充電にそれほど不満を感じたことはありません

それよりもソーラーパネルの設置の方が大切かと

ここも、宣伝上手なナッツRVと黙って語らずバンテックの差がでているような

それでいいの?バンテックさんって思いますが

DELTA Max投入でバンテック版ハイパーエボリューション!! - キャンピングカーの車窓から

標準装備とオプションの違い

できるだけ素の装備に必要なオプションを積み上げていく玄人好みのコルドバンクス

売りの「エボライト」仕様にほぼ必要な装備が付いてくる初心者にも優しいクレソンジャーニー

ざっくり言うとこんな感じです

バンテックの「素」の装備の凄さ

但し「素」の標準装備に頑固なバンテックが見受けられます

70L大型排水タンク標準装備

キャンピングカーの多くは給水と同じサイズの20L程度の排水用ポリタンクが標準なことが多いです

長旅に出ると排水場所って意外とないことに気付きます

これを心配することなく過ごせる安心感は実際にオーナーになってみると分かります

走行用リヤクーラー標準装備

家庭用エアコンとは別に運転席のエアコンと同じエンジンでコンプレッサーを回す冷房設備がリヤにもあるということです

これってオプションだと20万円くらいしますのでオプションだと優先順位が後回しになることが多いのですが、オーナーになるとありがたみが分かります

これが無いと、皆さん走行中も家庭用エアコンを稼働させています

走行中なので電力の心配はあまりないですが、家庭用エアコンが走行中の振動をどの程度想定しているのか懸念はあります

常設ダブルコンロ標準装備

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卓上カセットコンロ搭載のキャンピングカーが多い中でこれもバンテックのこだわりです

機能的にはカセットコンロでも十分ですが2口あると何かと便利

また、常設だと使用頻度はあがりますし何と言ってもキャンピングカーを所有している満足感ですかね

このように実際にオーナーになって身に染みる装備を標準にしている頑固さもバンテックの魅力です

でも、こんなの当たり前でしょっ!ってあえて宣伝しないし、カタログにもほとんど記載がありません・・・ツンデレビルダーです

コルドバンクス購入記⑤〜バンテック埼玉で見積もりをとる - キャンピングカーの車窓から

ナッツRVの標準装備の安心感

クレソンジャーニーにもエボライト無しの「素」の仕様があります

でも乗り出しの装備として必要十分な「エボライト」仕様をほとんどの人が選びます

エボライトとトリプルサブバッテリー、90Lの大型冷蔵庫と家庭用エアコン、アジリスキャンピングと専用アルミホイールなど

初めてキャンピングカーを購入する人がとりあえずこれを選べば後悔することは無い仕様になっています

オプションを積上げるよりも価格も割安

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【タイプXの車内】

内装もバンテックに比べてカジュアルで明るめなのでお子さんのいるファミリーはクレソン推しになるでしょう

我が家も購入検討時はどちらかというと妻のほうがクレソン一択でした

コルドバンクス購入記⑥〜本命のナッツRVで見積もりをとる - キャンピングカーの車窓から

ちょっとした違いですが

クレソンジャーニーには冷蔵庫の裏に廃熱用のスリットがあります

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【クレソンの文字の上に廃熱スリット】

コルドバンクスにはありません、断熱を考えているのか

冷蔵庫もオプションなのでリアトランクにポータブル冷蔵庫を置くことも選べるようにかも

その代わりに常時稼働のソーラー排気ファンが天井に標準装備されています

こんなちょっとした違いも興味深いです

ライバルがいるから選択肢が増える

比較できる2社があることは我々購入者にとってはありがたいことです

キャンピングカーという趣味の世界のビルダーなので

お互いにライバル視しながらも決して相手に追随するばかりではないところ

それぞれのポリシーを守り続けている感じがいいですね

記事を書いていたらビルダーやキャンピングカーショー巡りをしていた頃が懐かしくなりました