なんかマツコの知らない世界みたいなタイトルになってしまいましたが
最近の何百万円もするマニア向けのオーディオ機器の話ではなく
80年代私が高校生の頃の話です
ほぼ40年前の記憶を頼りに書くので少々の誤りはお許し下さい
中3くらいからオーディオコンポが流行り始め、サッカー部とバレー部の友達が購入して自慢していました
俗にバラコンと言われ、コンポーネント毎に好きなブランドを組合せるタイプです
当時の価格でも最低40万円くらいになりますので、おいそれと親に買ってくれとは言えません
もちろん中学生の小遣いでは買えません
親に第一志望の公立高校に合格したら買ってもらう約束を取付け
どちらかというとオーディオの勉強を頑張り始めました
当時のコンポ別人気ブランド
ターンテーブルはテクニクス
パナソニックのオーディオブランドです
ターンテーブルとはレコードプレーヤーのこと
重くガッチリしていること、ダイレクトドライブモーターで回転ムラ(ワウ・フラッター)が少ないことが要求されました
チューナーはトリオ
カーオディオで有名なケンウッド(今はビクターと合併してJVCケンウッド)のオーディオブランド
ケンウッドはトランシーバーとかを製造していて電波に強いイメージでした
当時はレコードを録音するか、エアチェックといってFM放送を録音することが主流だったのでチューナーはとても大事でした
アンプはサンスイ
高級機はヘッドとなるプリアンプと音を増幅するパワーアンプに分かれていましたが
普及機は一体のプリメインアンプでした
繊細なA級アンプ、パワフルなB級アンプなんて区分けもありました
実際に使うことの無い最高出力を競うのも車と一緒です
海外のマランツなども人気でした
カセットデッキはナカミチ
ナカミチは泣く子も黙る、世界的にも唯一無二の存在でした
独立3ヘッド、自動アジマス調整(テープとの接触角度を調整)など機能満載
お値段も相当高かったです
大学時代、ろこねこさんのアパートの2階に住んでいた、これもまたCB750FBに乗っていたS先輩の部屋にナカミチがありました
マヨネーズをかけたシーチキンを肴にウイスキーをちびちびやりながら、これでシャーデーを聴いていたのを思い出します
スピーカーはダイヤトーン
三菱電気のオーディオブランドです
砂丘にスピーカーを埋めて音を計測するCMがカッコよかった
でも、エレクトロニクス製品は日本が強いのですが、スピーカーは海外のBOSE、JBL、TANNOYなどが憧れの存在でした
オープンデッキはアカイ
カセットではなくてオープンリールテープを使うデッキです
持っている友人は少なかったですが初めて音を聞いたときはその迫力に驚きました
その他、ソニーやヤマハ、ビクター、パイオニア、ローディ(日立のオーディオブランド)ティアック、デンオン(デノン)など個性的なブランドが数多くありました
実は小物と小技が大事
ケーブル類
音質向上にRCケーブルとかスピーカーケーブルにも凝りました
抵抗の少ない金メッキの太いケーブルとか
レコードカートリッジ
価格の割に音質向上に一番効果がありました
シュアーとかオルトフォンが大手で、繊細なMC(ムービングコイル)式、ダイナミックなMM(ムービングコイル)式などが主流
私は国産のオーディオテクニカからMV式という独自方式のカートリッジを購入しました
ノーマルからこれに替えたときに聞いた「南こうせつ」のアルバムの音の豊かさといったら(笑)
カートリッジの上に一円玉を載せるとトレースが良くなって音が豊かになるなんてことも良く試しました
無事、高校に合格しコンポをゲット
父親と秋葉原に購入に行きました
頭の中は本で勉強した知識のカタマリです
試聴室に案内され、いつもどんな音楽を聴きますか?と聞かれ、洋楽の女性ボーカルと答えた覚えがあります
でも試聴してものぼせ上ってどれがいいかなんてわかりません
結果、ほとんどがビクター製品になりました
一番高価なのはオーディオラックというオチもついて
良くこんな写真残っていました
イコライザーもありますね、でも、正直使いこなせませんでした
アンプはスーパーA級と言われたもの
スピーカーはリボンツイーターのついた3ウェイ
これで80年代の洋楽ばかり聞いていました
この前、実家に行ったらオーディオラックは雑貨の収納庫に
1本6万円のスピーカーは鉢植えの台になっていました(笑)
普通のサラリーマン家庭でしたが、エンジンラジコンといい結構贅沢させてもらっていたなとしみじみ思います