「ジャパンキャンピングカーショー2022」の見どころ
2月10日から2月13日まで幕張メッセで開催される「ジャパンキャンピングカーショー2022」
オミクロン株が気になりますが、今のところ中止、延期の発表はありません
できれば行きたいのですが
自分的には今回の目玉はFCAジャパン株式会社が、新モデル「FIAT Professional DUCATO」を初披露すること
「えっ!デュカトのキャンピングカーなんていままでもあったでしょ」
「これって展示されるのはキャンピングカーじゃないでしょ」
という声が聞こえてきますが、並行輸入ではなく正規輸入されることになるインパクトは大きいです
それもキャンピングカーショーで初披露ということはキャンピングカーベースの拡販が狙いということは明らか
これまで海外ビルダーの半完成品の並行輸入が中心だったのが、
国内のビルダーも積極的にベース車として取扱うことになるでしょう
将来の買換え第一候補がデュカトの私としてはビッグニュース
フィアットデュカトとはどんな車?
もともとは商用車でヨーロッパにおける大型のハイエースみたいなもの
キャンピングカーベースとしての人気も高く、欧州市場では70%以上のシェアを占めています
エンジンはユーロ6Dファイナル規制に適合する、マルチジェット3ディーゼル
排気量は全て2.3Lですがチューニングの違いで出力は120ps/140ps/160ps/180psという4タイプ
トランスミッションは6速MTと9速ATがあります
4輪ディスクブレーキ、自動ブレーキやオートクルーズも標準、昨年のモデルチェンジでACC自動追尾式オートクルーズも付いたとか(確認できていません)
キャンピングカーベースは
車体はバンの他にカムロードのような特装車もあります
FRPシェルを乗せる仕様もありますのでハイエースベースのキャブコンのようにボディをカットする必要はありません
FF車なのでカムロードよりも低床の安定したキャンピングカーにできます
残念ながら4WD仕様はありません
リヤにシャフトを通すとこの低床は実現できないでしょう
でも、雪の多いヨーロッパでも使われていますし
「トランクションコントロールプラス」という電子ブレーキLSDが搭載されており、雪にもそこそこ強いようです
並行輸入車の数々
欧州のデスレフ(ドイツ)、アドリア(スロベニア)、ローラーチーム(イタリア)などの完成車が平行輸入されています
ハイエーススーパーロングと同じ5.4mでもボンネットがあるので
安全性は高くても狭いと思われがちですが
ハイエースだとデッドスペースになる運転席、助手席を回転して有効に使えますのでむしろ広いかも
車高は265cmありますので車内で余裕で立てます
さすがに欧州デザインで外装も内装もセンス良く素晴らしいのですが
やっぱり日本では使いにくいLPガス仕様だったり、エアコンが200Vだったり、電装系は基本外部電源中心でサブバッテリーが弱かったり、トイレや排水が設備の整ったダンプステーション向けだったり
輸入販売店がそれなりにカスタマイズするのですがベースが欧州仕様なので限界があります
国産のデュカトベースキャンピングカー「バンテックV670」
実は2017年のジャパンキャンピングカーショーの時も同じようなことがあり、デュカト正式導入かと期待されたことがありました
バンテックはそれを見越してデュカトベースの「V670」を発表しています
実はナッツRVの最高峰がボーダーバンクスであるように、バンテックの最高峰は「ZIL」ではなくこの「V670」です
ただ、この時は正規輸入がお流れになってしまい「V670」も見かけることはあまりないのですが
高級感溢れる内装と家庭用エアコンや大型テレビ、電子レンジ、トリプルサブバッテリーなど日本の使い方にあったさすがバンテックという仕様になっています
今後が楽しみ
新型カムロードベースのキャブコンが軒並み1000万円超えになってくると、デュカトベースのキャンピングカーも完全に比較対象に入ってくると思います
日本と比べものにならない大きなマーケットのある欧州で大量生産された平行輸入車と
国内ビルダーが正規輸入車を架装したキャンピングカー
後者の方が高価になる可能性が高いですが、アフターフォロー等も含めて日本仕様の安心感もあります
数年後が楽しみになってきました