キャンピングカーではないのですが、前回のテラノの反響が意外に多かったのでキャンプに活躍した愛車をもう一台。
2005年にテラノの次に購入したフォルクスワーゲン「シャラン」です。
ヤフオクで初の自動車落札
テラノの故障が増えてきたのと、キャンプの荷物をもっと積んで高速を楽に走れる車が欲しい、
でも、国産のミニバンではつまらないと思って、ヤフオクを見ていたら、見たことのないミニバンが
調べてみるとゴルフのハイパワーモデル(車両価格も通常ゴルフの倍でした)で有名な2800ccの名機VR6を搭載。
3列シートですが、2列目と3列目シートは国産車のように折りたたむだけではなく取り外すことができ、広大なラゲッジスペースが作れると
ニーズにぴったり。
新車時価格は399万円
当然、中古の外車なので安い分リスクはあります。
せり上がっていく中でポチポチ付き合っていたら、意外に安く落札できちゃいました(あれっ?落札しちゃった!ってこと良くありますよね)
さすがヤフオク、こんなに安く車を買ったことは後にも先にもありません。
緊張の実車確認
とりあえず、現車確認してから決めればいいやと考え、週末に妻と見に行きました
怖そうなおっちゃんだったらいやだなと思っていたら、人の良さそうなお兄ちゃんでした
なんでも、中古車販売会社から独立して個人でブローカーをやっているそう
エンジンの良し悪しなんて素人に分からないので、内外装のチェックとお兄ちゃんにいくつか質問して、車の事わかってる感じだったのと人柄で判断して購入を決めました
納車前のコーティングだけ別料金で頼んで、二週間後にお礼のビール片手に引取りに行きました
その走りの実力は?
アウトバーン仕込みの走りは申し分ありません。今までアウディやベンツも乗りましたが、ロングホイールベースと相まって高速安定性は一番良かったです
ロングホイールベースと強力なエンジン
いかにも空力に良さそうなシェイプ
車重もあったのでどっしりした安定感
人には言えないような速度でも矢のように走りました
当時、雑誌の連載でエンジンチューンで有名なCOXさんが、最速ミニバンプロジェクトをこのシャランでやっていました
シャランの取り外せるシート
室内も2列目に3席、3列目に2席の独立した座席があり。それぞれに3点シートベルトが付いています。
どのシートを取り外すのも自由自在で、シートレールが床に埋めてあるので、シートを取り外した床はフラットになります
取り外したシートはけっこう重くて、置き場所をとるのは困りました
2列目だけ外すと、3列目は足を伸ばせるリムジン仕様になり、娘たちのお気に入りでした
キャンプの際は3列目を外すだけで十分な収納スペースがありました
なんで国産のミニバンに同じことが出来ないのかというと、国土交通省が取り外し式のシートを型式認定しないそうです
欲を言えばスライドドアだと便利だったのですが、当時の欧州車は商用車は別にして乗用車はスライドドアにしていません
理由は路上に駐車して人が降りるときに、スライドドアだと後続車にこれから人が降りますよってことが分らず危ないからだそう
ホンダのオデッセイも初期型は普通のドアでした
途中から他車競合上でしょうかスライドドアに変更しています
シャランをキャンピングカー仕様に
今思うと、この年式の程度のいいシャランがあれば安く手に入れて、2列目3列目シートを取り払って広大なスペースをキャンピングカーに仕立てあげる
って結構ありそうな気がします
パワーも十分ありますし、子供さんように2列目シートを人つだけ残すとか
程度のいいシャランっていうのが難しいかな
レア車のためメンテナンス情報に苦心
とにかくレアな車だったので、同じ車とすれ違ったのは一回だけ
信号待ちをしていると、後ろ姿はトヨタのエスティマに似ているけどちょっと違うな?って感じでわざわざ前に回って確認しに来る車好きの人もいました
当時はインターネットで個人が情報を発信する時代ではなく、メーリングリストや掲示板でシャランのスレッドを見つけて情報を得ていました
中古車を購入した場合は必ずタイヤを新品に交換するのですが、2トン近い車重のためロードインデックス(最大負荷能力)とスピードレンジとサイズからなかなか合うタイヤがありません
結局、適合するサイズがあったピレリーP6を購入しました
スタッドレスを履くにも、適合するホイールが無いので困りました
たまたま会社の先輩がシャランの兄弟車でフォードが販売している「ギャラクシー」という車種を所有していました
ちょうど手放すタイミングだったのでスタッドレスタイヤと鉄ホイールをタダでもらえるという奇跡
それがきっかけとなり、以来この先輩はバイクツーリングの相棒になりました
燃費は近所を走るくらいだと5Km/lを切る大飯喰らい
ハイオクだと高いので、セルフのスタンドでハイオクとレギュラーをミックスして入れてました
真偽のほどはわかりませんが、欧州のガソリンはオクタン価が95、日本のハイオクはオクタン価が100、レギュラーが90なので、半々に混合して入れればいいという自動車評論家の話を信用してのことです
メンテナンスはトヨタがVWと提携をしていたので、トヨタのディーラーで見てもらうことが出来ました
トラブル続き?
当時の外車らしくトラブルは多め
それも何故かいつも妻が運転していて、私が同乗していないときに発生します
エアコントラブル
妻が娘を連れて仙台の実家にお盆で帰省したとき、途中でエアコンの風が出てこなくなりました
お盆でも開いていたアウディのディーラーに見てもらい、ヒューズ関係のトラブルらしく応急修理してもらいなんとかなりました
窓落ち
妻が、長女と出掛けた際に運転席のパワーウィンドウが開いたまま閉まらなくなりました
外車ではたまにある「窓落ち」という故障
無理やり手で引っ張り上げて帰ってきました
バッテリーあがり
妻が近所の友達の家に行った帰り、シフトノブが動かなくなり、レッカーのお世話になりました。原因はなぜかバッテリー上がり
冷却水もれ
何故か冷却水が減るようになり、ラドウェルド(液漏れ修復剤)を入れてみても直りません
ディーラーで検査してもラジエターからの漏れはなく、あとはヒーター関係の確認となると大掛かりになるとのこと
月に一度、減った分を足せばいいので様子見に
ある日、妻が運転していたら、運転席の足元に冷却水らしき温い液体がポタポタと落ちてきました
堪忍袋の緒が切れて
最後は妻の我慢も限界になり、娘も中学生になってキャンプに行くこともなくなってきたので、4年間乗った後、2009年に小型のAudi a3に買い替えました
初めてのヤフオク購入、初めての外国車といろいな経験を出来たので、これも思い出深いクルマです